しっかり保湿しているのに、なぜか乾燥が改善しない⋯そんなお悩みありませんか?
実はその原因、スキンケアのやり方に問題があるかもしれません。化粧水やクリームを重ねても、日々の生活習慣が肌の潤いを奪っていると、逆に乾燥が進んでしまうのです。
この記事では、30代以降の方が特にやりがちな乾燥肌を悪化させるNGスキンケア習慣を6つ取り上げ、それぞれの正しいケア方法も解説します。思い当たることがあれば、今日から見直してみましょう。
乾燥肌を悪化させるNGスキンケア習慣
クレンジング・洗顔のやりすぎ

メイクや皮脂を落とすため、必要以上に洗顔やクレンジングを繰り返すと、肌に必要な水分や油分を奪ってしまいます。乾燥肌の人は皮脂が少ない状態なので、過度な洗顔はバリア機能を弱め乾燥が悪化する原因になります。おすすめは、洗顔料を使わず、ぬるま湯だけで優しく洗うこと。
熱いお湯での洗顔・すすぎ
熱いお湯は、肌の潤いを奪い、皮脂を必要以上に落としてしまいます。ぬるま湯(約32〜34℃くらい)で優しく洗うのがポイントです。特に寒い冬は、温かいお湯で洗いがちになります。寒くても、適切な温度を意識するようにしましょう。
化粧水の「つけすぎ」やパッティングの摩擦

化粧水はたっぷり使うのがいいと思われがちですが、化粧水だけでは水分が蒸発しやすく、浸透にも限界があります。重ねすぎや強いパッティングは摩擦を生み、かえって肌を傷つけてしまうこともあります。適量を守り、やさしく手のひらでなじませるようにパッティングします。また、乳液やクリームでしっかりフタをすることを忘れずに。
スキンケアを塗るタイミングの誤り
化粧水や美容液は、肌が乾いた状態で付けると水分が蒸発してしまい、潤いが逃げやすくなります。肌が軽く湿った状態で塗ることで、水分をしっかり閉じ込めることができます。化粧水は洗顔後すぐに塗布するクセをつけましょう。
保湿不足、またはオイルだけに頼るケア

「化粧水だけですます」「オイルだけを塗る」といったケアは、乾燥肌にとって逆効果になる場合があります。水分・油分のバランスが崩れると、肌は乾燥から回復しません。化粧水・乳液・クリームを組み合わせ、塗る順番に気をつけ、肌を内側から守ることが大切です。
頻繁なピーリング・スクラブ・顔剃り

古い角質が溜まると、化粧水や美容液の浸透が悪くなります。スクラブや酵素洗顔などの角質ケアを取り入れることで、肌のターンオーバーをサポートし、なめらかで明るい肌を保ちやすくなります。ただしやりすぎるのは乾燥や赤みの原因になるので注意が必要。
正しいスキンケアのポイント
洗顔は「朝はぬるま湯・夜はやさしく」
乾燥肌の場合、朝の洗顔は洗顔料を使わず、ぬるま湯で就寝時についたホコリや汚れ、余分な皮脂を軽く流す程度で十分です。夜はクレンジングでメイクや汚れを落とし、肌に負担をかけないマイルドな洗顔料を使いましょう。
脂性肌の場合、洗顔は朝晩しっかり行い、余分な皮脂を落とします。ただし、洗い過ぎは逆効果なので気をつけましょう。皮脂や角栓、必要な潤いを分解して落とす酵素洗顔がおすすめです。
どちらの肌タイプも、ゴシゴシこすらず泡で優しく包み込むように洗うのがポイントです。
保湿は「化粧水+乳液やクリーム」でバランスを
化粧水で水分を補ったら、乳液やクリームでフタをすることが大切です。化粧水だけでは水分が蒸発して乾燥が進むため、必ず油分をプラスしましょう。この「フタ」は、肌が乾燥しやすい時期は乳液+クリーム。ベタつきやすい時期は、乳液だけでもOKです。
スキンケアを塗る目安は、3分おきに感覚をあけること。(例:化粧水▶美容液▶乳液▶クリーム)間を3分ずつ開けていきましょう。肌に馴染ませる間隔は、3分が適していると言われています。
「化粧水▶乳液▶クリーム」順で3分間隔。水分量が多いものから順番につけることで効果が期待できます。
適度な角質・毛穴ケアで十分
角質ケアや顔剃りは肌を整える効果がありますが、やり過ぎは肌のバリア機能を弱め、乾燥を加速させます。ピーリングは2週間〜1ヶ月に1回程度。スクラブは週1〜2回、顔剃りは1〜2週間に1回程度がおすすめです。それぞれの適切な回数を守ることで効果を最大限に発揮することができます。
角質ケアは、やり過ぎは禁物!頻度は必ず守るようにしましょう。
季節や肌状態に合わせてアイテムを選ぶ
冬はしっとり系、夏は軽めのテクスチャーなど、季節によってスキンケアアイテムをかえるのもおすすめです。また、肌の調子が悪い時や季節の変わり目などは、低刺激処方のスキンケアを選ぶなど、その時の肌の状態に寄り添ったお手入れが大切です。
乾燥肌の方はご自身の肌の状態に合わせてかえてみましょう。脂性肌の方は、年中さっぱり系アイテムでも◎。
まとめ

きちんと手入れしているにもかかわらず、肌を悪化させる大きな原因は、間違ったスキンケア週間にあります。クレンジングや洗顔のしすぎ、熱いお湯でのすすぎ、化粧水のつけすぎによる摩擦、保湿不足、そして角質ケアのやり過ぎ⋯。どれも良かれと思ってやっていることが、逆効果になっているケースが少なくありません。
大切なのは肌に負担をかけないお手入れを「コツコツ継続する」こと。
・朝はぬるま湯で優しく洗う
・夜はメイクや汚れを落とした後にしっかり保湿
・適度な回数の角質ケアを取り入れる
・季節や肌の状態に合わせてスキンケアを調整
この基本を守るだけで、肌の潤いはぐっと変わります。今日から見直せる週間を一つでも実践して乾燥知らずの滑らかな肌を育てていきましょう。