ドラマを見ていて、ファッションが素敵な登場人物に思わず目がいってしまう…。
そんな経験ありますよね。さらにドラマの内容が面白いと、それが好きになってハマっていくことも多いかと思います。
まさに私が夢中になったドラマこそが、『大豆田とわ子と三人の夫』。
松たか子さん扮する主人公の大豆田とわ子のファッションセンスは、私の好み・理想のドンピシャで、どんどん引き込まれていったことを覚えています。
ブランド物が多くて、決してシンプル一辺倒ではないのに、どこか落ち着いて見え、気取った印象にならない。40代になると、若い頃のように「あれもこれも足して着飾る」感覚は通用しにくくなり、かといって無難にまとめると地味に見える。そのちょうど中間にあるバランスを、大豆田とわ子の服装はさり気なく教えてくれるような気がします。
この記事では、特定のコーデやブランドをなぞるのではなく、なぜあの衣装が印象に残るのかという視点から、40代大人女性の日常に取り入れやすいポイントを考えていきます。
なぜ大豆田十和子の服装はなぜ上質なのに気取って見えないのか
大豆田とわ子の服装は、上質でブランド物が多いのに、嫌味がありません。高いブランド物に感じる、「きちんとしすぎ」という圧がないです。
その理由のひとつに、上質さを「アピールする方向」で使っていない事が挙げられます。
ブランドロゴや分かりやすい装飾で価値を主張するのではなく、素材感やシルエットといった、説明しなくても伝わる部分に重きを置いています。だからこそ、その場にきちんと馴染んで、それが自然と目を引く理由に繋がるのです。
もうひとつ大事なのが、完成させすぎていないこと。服装のどこかに必ず余白があり、ほんの少し力を抜いたようなポイントが残されています。それが上質さを保ったまま、気取らない印象に繋がっているのだと思います。
デザイン性の高い服でもバランスが崩れない理由
大豆田とわ子の衣装を見ていると、柄物や発色の良い色、ひと癖あるデザインの服が多いことに気づきます。
決してベーシック一辺倒ではなく、一枚で存在感がある服が主役になっている場面が多いです。
それでも全体がうるさく見えないのは、主役を一つに絞っているから。
服にデザイン性がある日は、他の要素をあえて抑えます。色を増やしすぎない、小物で主張を重ねない。その引き算がバランスを保っているんだと思います。
特に分かりやすいのが、アクセサリーの使い方です。ネックレスを付けない代わりに、ピアスやイヤカフで印象付けをする。それだけで視線の行き先かあちらこちらに行かず、主役の服の魅力も邪魔されません。「必要な部分だけそっと重ねる」という印象です。
※首元の詰まった服装が多いこともあり、ネックレスはあまり付けていません。大人ファッションはデコルテを見せないというのも、一つのポイントなのかもしれません。
年齢を重ねると、『華やかな服=難易度が高い』と思われがちですが、問題は服そのものではなく、合わせ方にあります。デザイン性が高い服こそ、全身で完成させようとするのではなく、主役を服に決める。他は控える。この考え方は、日常の装いにもそのまま応用できます。
アクセサリーが控えめでも、物足りなく見えない理由
大豆田とわ子の服装を改めて振り返ると、アクセサリーは驚くほど控えめです。あれこれ重ねるのではなく、耳元だけにさりげなくポイントを置く場面が多く見られます。
ここで参考になるのが、「足さない」選択肢。アクセサリーを控えるだけで、服の輪郭や素材感が際立ち、結果的に装い全体が洗練されて見えます。逆に、シンプルな装いやカジュアルスタイルの時はアクセサリーをいくつか足すと効果があります。
華やかな装いの日は、主役をそれに決め、アクセサリーは最小限にする。そうする事でバランスを取りやすくなります。
「全部をマネしなくていい」と感じたポイント
大豆田とわ子の服装を見ていると、使われている服の多くが上質で、ブランド物が多いですが、いい意味で主張しすぎません。つまり、ブランドそのものが主役になっている印象ではありません。
ある日は、色やトーンを揃える事で服装全体が静かにまとまっている。またある日は、一着のデザイン性が自然と目を引き、それだけで成立している。毎回同じ組み立て方ではないのに、どれも違和感なくまとまっています。だからこそ、アクセサリーは控えめで、耳元だけに留められていることが多い。服装全体だけで、すでに完成しているコーデなんです。
このドラマの服装から学ぶのは、特定のアイテムやブランドを真似することではなく、「どこで完成しているか」を見極める感覚。全部を再現しなくても、この視点を持つだけで装いは現実的になります。
上品さは、完成させすぎないこと。足し引きが鍵。
大豆田とわ子の服装はとてもおしゃれで、デザインも凝ったものばかり。ただ、それを着れば皆おしゃれに見えるのかと言うとそうではないと感じます。
服に存在感がある時は、それ以上を足さない。色やトーンで全体がまとまってる時はさり気なくアクセサリーを足す。そうした選択の積み重ねが、気取らない、洗練した印象に繋がっていくのだと思います。
40代になると、「足した方が正解」という考えになる場面も増えます。ですが、上質さは必ずしも足し算で生まれるものではないということ。全体を見たうえでの足し引きが鍵になるのではないでしょうか。
いいものを足せば足すほどおしゃれになる訳ではない。そう感じさせることも、この服装が印象に残る理由のひとつです。
